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  • 海外生活事情 ―ベトナム―(2)

    Category: 海外事情, お知らせ, ベトナム 2018年10月12日

    今回は、前回の「ハノイ編」に続き、北西部6省のうち3省の様子を中心にご紹介します。

    北西部6省(イエンバイ、ハザン、ラオカイ、ライチャウ、ディンビエン、ソンラ)は、首都ハノイの北西に広がる山岳地帯にあります。

    ラオカイ省とライチャウ省の境には同国最高峰のファンシーパン山(標高3,143m)が聳えており、イエンバイ省を除く5省は中国またはラオスと国境を接しています。そのためハノイからの交通の便が悪く、最も近いイエンバイ省都イエンバイまで車で4時間、最も遠いディエンビエン省都ディエンビエンフーまで約13時間の距離にあります。少数民族の比率が高いことも特徴です。

    主要な産業は農業で、山腹に棚田や段々畑が広がっています。場所によっては立つのもやっとという急峻な山腹に畑がありました。

    私が目にした作物は水稲、トウモロコシ(飼料用)、ダイズ、キャッサバ(タピオカ製造用)、パイナップル、カンナ(麺製造用)、茶、ミカンなどでした。水牛はあちらこちらで見かけますが、耕運機やトラクターはほとんど見かけませんでしたので、主に畜耕と思われます。

    各省とも、農業生産性が低く、交通網や輸送手段が未整備で、産業振興が難しいという問題を抱えています。そのため、農業指導、観光開発(ハザン省の棚田、避暑地サパ、ファンシーパン山、伝統的な生活様式を守る少数民族村、など)や、特産物の育成(ハザン省のミカン、ラオカイ省の良食味米品種Sen Cu、ソンラ省モクチャウ高原の野菜と乳製品、など)に努力しています。

    以下に、イエンバイ省、ハザン省そしてラオカイ省を写真で紹介します。 

    イエンバイ市内。イエンバイ省農山村のタイー(Tay)族家屋。
    ハザン省の焼畑。日本ではほとんど忘れられた焼畑技術が今も活かされている。ハザン省の石灰岩の岩山。ベトナム北西部にはこのような岩山が点在する。
    ハザン省のタイー(Tay)族農家。水田、ミカン畑、豚小屋、養魚用溜池がある。ハザン省のある村にて2017年春に初めて購入された田植え機。
    ラオカイ市街地。ここは国境の町で対岸は中国。中国人観光客でにぎわっている。ラオカイ省の米作地帯。この村では近年契約栽培を行っている。
    ラオカイ省のタイ(Thai)族農家母屋。省の補助で牛小屋に堆肥小屋が増築されていた。ままごと遊び。ラオカイ省農家庭先で子供たちが実際に火を焚いていた。


    次回ベトナム(3)では、残り3省をご紹介します。

    (報告:N. N.) 

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