世界食料農業白書 2007年報告: 環境便益に対する農家への支払い
世界の食料・農林水産業に関するFAOの年次報告書。世界の各地域の状況を報告するほか、「環境便益に対する農家への支払い」を特集しています。
農業は人間の行う活動の中で最も土地や水を使用する分野ですが、適切に管理されれば土や植物に炭素などの温室ガスを隔離することによって、気候変動の影響を緩和する役割を果たします。FAOは本書において、農家が環境に配慮した農業を行うためのインセンティブが適切に策定されれば、特に開発途上国の脆弱なエコシステムの中で暮らす10億以上の人々に多くの利益をもたらすと述べています。同時に、この方法が常に最善策というわけではなく、農業雇用の需要の減少や食料価格の上昇につながることもあり得るため、施行にあたっては慎重に対象を絞ることが重要であると強調しています。
（FAO、2007年11月、222ｐ＋mini CD-ROM、英語、ISBN: 978-92-5-205750-4）
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