『熱帯果樹栽培ハンドブック』
大東宏、1996年1月、499p
古代から、熱帯・亜熱帯果樹類を栽培することは、そこに住む人々の健康と幸福、そして恵まれた境涯を感じさせるものでした。そして、近世になって、熱帯・亜熱帯果実を原料にした加工場が発達し、現在、それら果実は世界の貿易上、大きな役割を果たすようになっています。
このハンドブックでは、熱帯・亜熱帯果樹類の重要性に鑑み、果樹類の価値や栄養、栽培管理及び収穫後処理をまとめるとともに、熱帯地域で特に重要である25種の果実について、その「概説」「原産地と分布」「形態と性状」「果実成分と利用」「種、品種」「立地条件」「栽培管理」「輸送と貯蔵」についてまとめたものです。
<目次>
1.総 論
1)熱帯、亜熱帯地域における果樹の役割と重要性
原産地と分布、地域住民の暮らしと果樹、果実の栄養と医薬的価値、企業的果樹栽培、工業原料としての果実、景観的評価と宗教的価値
2)熱帯、亜熱帯果樹の栽培管理
苗木の準備、開園、植え付け、整枝、剪定、芽かき、新梢管理、果樹園の土壌管理、施肥、摘蕾、摘花、摘果、袋掛け、病害虫、防除
3)収穫とその後の扱い
2.各 論
アセロラ、アボガド、インドナツメ、カシュウ、カンキツ、グアバ、ココヤシ、サポディラ、タマリンド、チェリモヤ、トゲバンレイシ、ドリアン、パイナップル、パッションフルーツ、バナナ、パパイヤ、パラミツ、バンレイシ、マカダミア、マンゴ、マンゴスチン、ランブタン、リュウガン、レイシ、レンブ