『雑草防除ハンドブック』
森田弘彦、2004年3月、A5、72p
雑草は、農林業の生産現場から水系や人々の生活環境にまでマイナスの影響を及ぼして防除の対象となる。現地での農林業の雑草問題については、農林作物などの種類・作期、気象条件などの要因に即して解析し、現地の条件に適合した方法で防除することが重要である。
近年は発展途上国にも雑草科学の専門家が育ち、その研究成果が蓄積されている。本書は、雑草科学を専門としない方々に、こうした研究成果の蓄積を紡ぎ出すきっかけを提供することを目的に作成した。
(「はじめに」より抜粋)
<目次>
はじめに
1.作物と雑草
1)「作物でないから雑草」とは限らない
2)防除対象となる雑草の生育地
2.相手を知る−名前と素性−
1)名前−普通名と学名−
2)基本事項−名前を知る方法−
3.雑草の発生の仕方と育ち方
1)発生消長と生育程度
2)休眠型と自然分類を組み合わせた雑草の区分
3)生態的特性による区分
4)発芽と萌芽
5)土中での種子や塊茎の寿命−Seed bank−
4.雑草害
1)雑草の発生量
2)雑草による作物の被害−減収−
3)必要除草期間
4)減収以外の雑草害
5.雑草の防除
1)耕種的方法
2)機械的防除法
3)生物的方法
4)アレロパシー
6.除草剤の特性と有効利用
1)除草剤の原理−化学物質により植物を枯死させること−
2)作物に安全で雑草を枯らす仕組み−選択性−
3)除草剤の作用機構
4)雑草の除草剤抵抗性
5)除草剤の名称
6)剤型と散布器具
7)農薬登録と使用基準
8)単剤と混合剤
9)雑草防除の経済性
7.雑草とその防除に関するホームページ