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『海外農林業情報』No.8

『海外農林業情報』No.8(2012 年5月21日号

FAO による生産予想および需給の概況

FAO は、今年度の穀物生産について、冬小麦等はすでに生育中であり、春小麦等の作付けも始まっている地域があることから、今年3月に発表した報告書「Crop Prospects and Food Situation, March 2012」において、世界の生産予想の予備的な見通しを示しています。

これによると、小麦の生産量は全体として、史上最高となった昨年を下回るものの、過去5年の平均を上回るようです。
また、昨年時に豊作だった地域の産量は平年並みに戻るとしても、価格が高水準で維持されていることから、作付けの拡大が予想されています。

トウモロコシを含む粗粒穀物は、北半球の作付けはこれからですが、生育の進んでいる南半球の生産はラニーニャに関連する気象の影響を受けているようです。ブラジルの生産は、二期作により不作が補われ、史上最高まで増加すると予想されており、アルゼンチンの生産は、気象害により昨年の豊作からは落ち込むものの、平年を上回ると予想されています。南部アフリカ等では、降雨不順のため生産予想は確定していません。

コメは、南半球の赤道沿いで収穫が始まっています。一期作が豊作となったスリランカや、水の使用に余裕があるとされるオーストラリアでは生産が拡大されたようです。一方で、コメの生産者価格が低水準であることにより、ブラジル等では生産が減少すると予想されています。

以上の報告から、現段階では、本年度は十分な生産が見込まれ、供給に問題はないようです。

本報告書では、2011 年度の穀物生産予想、在庫状況、および価格・貿易状況も示されています。2011 年度の穀物生産は、これまでの数字が上方修正され、史上最高値を更新する前年比4%増加の23 億4,400 万トンと推定されています。一方で、2011/12 年の世界の穀物利用は2%以上増加の23 億1,900 万トンと推定され、これら増加分の多くはアジアに集中しているようです。

世界の穀物在庫は、2011 年の記録的な穀物生産により、全体として増加が見込まれています。また、主要穀物のうち、小麦とコメの在庫は急増し、粗粒穀物の在庫は低下すると予想されています。

記録的な豊作と国際在庫の充当により、2011 年後半は穀物価格に低下の傾向がみられたものの、2012 年に入ってからは、EU、CIS、米国南西部、南米での気候条件の悪化の影響を受け、国際価格は上昇傾向にあります。世界の小麦市場は、供給の緊迫と欧州およびCIS地域の大寒波の懸念により価格が下支えされ、また、トウモロコシ市場でも、アジアの強い輸入需要、ドル安および輸送費の低下、南米作柄予想への懸念から価格が高くなっています。

2011/12 年の世界の穀物貿易は、1年前と比較して2.7%増加し、過去最大の拡大と推定されています。この背景には、特にCIS 諸国の輸出余力拡大と、中国、EU、中東等の小麦輸入急増があるようです。

以上のFAO の報告から、近年の主要穀物は、輸入需要の増大と、作付けおよび生産の拡大がみられ、供給に余裕を持ちつつ貿易が拡大していることが読み取れます。詳細は報告書本文をご覧ください。また、本報告の概要を6 月発行予定の季刊誌「世界の農林水産」で紹介します。

シカゴ商品取引所の食料価格の動向

近年の食料価格について、代表的な指標であるシカゴの先物価格(図1)をみると、トウモロコシおよび小麦では、2010 年半ばから2011 年秋にかけて高い値を示した後、少し落ち着いてはいますが、全体としては高い水準を保っており、価格の動向は上記FAO 報告書とも一致しています。

一方で、上記報告書では対象外となっている大豆では、今年に入り再び急激な上昇がみられます。これは、中南米での不作を反映しているといわれていますが、昨年来の金融緩和で投機資金が大きく動いているのも要因のひとつと考えられています。

参考リンク
・FAO「Crop Prospects and Food Situation, March 2012

(文責:西野 俊一郎)