2013年2月、A4版、41p
FAOが隔年で発行する報告書「State of the World's Fisheries and Aquaculture 2012」をFAO水産養殖局の監修のもと要約・編集し、日本語要約版として発行しました。
世界の水産物の1人当たり供給量は2010年に再び記録を更新し、世界の人々が摂取する動物性タンパク質の16.6%を占めています。漁業・養殖業が世界の食料安全保障や開発途上国の雇用に果たす役割はますます高まっていますが、一方で過剰開発の状態にある漁業資源の割合も引き続き増加しています。
本書はこうした世界の漁業・養殖業の最新の動向と、国際的な漁業管理の動きやFAOの取り組みを報告するとともに、東日本大震災が漁業資源にもたらした影響にも触れています。最近ではニホンウナギが「絶滅危惧種」に指定されるなど、日本の食卓とも直結する世界の漁業。まずは現状を知ってみませんか。
<目次>
・概要
・漁獲量
・養殖業
・漁業・養殖業従事者数
・漁船の状況
・漁業資源の状況
・魚介類の利用と加工
・水産物貿易と産品
・水産物の消費
・漁業管理と政策