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アンゴラ稲作開発プロジェクトから

 アンゴラ共和国はアフリカ西南部に位置し、東にザンビア、南にナミビア、北にコンゴ民主共和国と接し、西は大西洋を望んでおり、南半球(南緯5-18°)に位置するため、アンゴラの冬が日本の夏、アンゴラの夏が日本の冬となります。国土は日本の3.3倍、人口は日本の20%程度です。1975年にポルトガルより独立を果たしましたが、その後内戦が続き、2002年に終結の歴史を持ちます。ダイヤモンドや石油が産出され、国民1人当たりの所得は5013ドル(2013 世銀)とアフリカ他国と比較して高いことから中進国の部類に入ります。

 独立前は、コメの作付面積は2万5000ha前後あり、輸入することもなく、輸出していたという話も聞きます。内戦期間中は作付面積が減少し、輸入量は年間5-10万tと増えました。内戦後は作付面積も順調に伸び、現在独立前の水準に戻りつつあります。しかし、食生活の変化や人口増加により自給が達成できず、輸入量が急増しています。独立前から現在までの単位面積当たりの収量は低くなっています。

 2013年7月より、独立行政法人国際協力機構(JICA)の同国初となる技術協力プロジェクト「アンゴラ稲作開発プロジェクト」がスタートしました。本プロジェクトは中央高地(1400-1700m)の2州において、コメ増産を目的とし、稲作の振興を図るものです(図1)。
 

 私は、稲栽培技術専門家として、試験場に勤務しています。昨年の試験の結果等から、普及員を対象とした稲作技術マニュアルVersion0ができあがるとともに有望品種が明らかになりました。そこで、本年は、カウンターパートによる普及員への稲作技術マニュアルを活用した研修、場内に新規水田圃場を造成して、良い品種選定の業務に携わっております(写真1、2、3)。