『世界食料農業白書2019年報告 要約版:さらなる食料ロス・廃棄の削減に向けて』
2020年3月、22×16cm、23p
FAOの報告書『The State of Food and Agriculture 2019』の要約版を翻訳・刊行しました。
食料ロス・廃棄の削減は、食料安全保障と栄養の改善や、環境の持続可能性の促進、食料生産コストの低減を図るうえで重要ですが、削減に向けた取り組みに十分な実効性をもたせるには、この問題への確実な理解が欠かせません。
本年版の白書では、生産から小売に到達する前の段階における世界の食料ロス発生率の最新の推計値を提示し、同じ食品やサプライチェーンの同じ段階であっても、国家間や地域間で、ロスの発生率に大きなばらつきがあるという現状を明らかにしています。このため、個々のサプライチェーンにおけるロスの決定的箇所を明確に特定・把握することが、適切な措置を講じるうえで不可欠です。
本書は、食料のロスや廃棄の削減を通じて目指されるさまざまな目的、経済効率の向上、食料安全保障と栄養の改善、環境の持続可能性の促進などを踏まえ、介入に向けた提言を行っています。
世界の食料・農業問題に関わる方の必読の書としてお薦めします。