『世界食料農業白書 2016年報告―気候変動と農業、食料安全保障』

『世界食料農業白書 2016年報告―気候変動と農業、 食料安全保障』

2017年3月、A4版、173p

 

FAOの報告書「The State of Food and Agriculture 2016」を翻訳・刊行しました。

本年版は、気候変動が世界の農業と食料安全保障に及ぼす影響に焦点を当てています。

気候変動は、すでに深刻な食料不安を抱える国や地域の食料生産を著しく損なう恐れがあり、 農業の持続性や生産性、レジリエンスを高めるための対策が急務となっています。

2015年12月に採択された「パリ協定」でも、気候変動への国際対応において食料安全保障がカギを握るとする認識に立っており、 多くの国々が、気候変動への適応・緩和に向けた計画のなかで、農業を重点分野に位置づけています。

本書は、こうした計画を実行に移すのに役立つ、多様な戦略、資金調達機会、データや情報のニーズを洗い出し、 パリ協定の実施を阻むさまざまな障壁の打開に向けた政策や制度の変革についても考察しています。

世界の食料・農業問題に関わる方の必読の書としてお薦めします。