モンゴルに行ってきました 2

「モンゴルの養蜂:生産性向上指導」(7月9日―8月6日)


7月の草原は、先月にもまして花が豊富でした。

今回は、1.ミツバチ飼育技術、2.養蜂資源、3.養蜂組織、4.マーケティング、5.農村開発の5人の専門家が現地で活動しました。

現場確認の後、7月14日・15日の2日間に亘り、セレンゲ県都でセミナーを開催しました。対象地域の養蜂家だけでなく、広く周辺地域にも参加を呼びかけました。
ちょうど、国を挙げてのお祭り(ナーダム)の時期であったにもかかわらず、100名を超す養蜂家が参加し、驚くほどの盛況ぶりでした。
初日よりも2日目の参加者の方が若干多く、その多くが県都に自費で宿泊しての参加であり、熱意が窺われました。

また、セミナーの後は、ミツバチ飼育技術の専門家が対象地域の養蜂家を回り、個別に指導しました。個別指導では、蜂群密度を向上させることを第一に考え、巣箱の配列などを教えることに集中しました。養蜂家からは、ロイヤルゼリーなど高価な養蜂産物を生産したいとのリクエストもありましたが、専門家は「まずは基本の飼育技術(ハチミツの生産技術)を身につけてから」として、徹底して基本にこだわって指導を続けました。

モンゴルの養蜂家は巣箱を持って移動していくため、個別指導は、200km以上を移動しながら行うものとなりました。
巣箱は人影のない草原にあり、昼食は草原のただ中で。
畜糞で火をおこして水を湧かして簡単なランチをとる毎日で、モンゴルらしい日々でした。

 

平成25年度「アフリカ等農業・農民組織活性化支援事業(アジア)」