次世代の養蜂人材育成のための研修事業
―高校生と養蜂産業を学ぶ1年―
(これまでの活動はこちら)
8⽉中旬にはモンゴルでの海外研修を実施しました。
モンゴルでは厳しい⾃然・社会環境の下、養蜂は⼩さな産業ながら、地⽅での持続的産業として注⽬を集め、養蜂家が増加してハチミツ⽣産量が急増しています。⼀⽅、⽣産性の低さや不安定なハチミツ供給、病害⾍の蔓延などに苦しんでおり、養蜂家の課題を解決するため、モンゴル政府は養蜂産業振興政策を打ち出し、養蜂産業を⽀える制度の構築や⼈材の育成に取組み始めています※。
モンゴル研修に参加したのは13校を代表する⾼校⽣(計17名)です。8⽉11⽇にモンゴルに⼊ると、まず⾸都ウランバートルで養蜂関係の研究機関や教育機関を訪問し、ミツバチを含む家畜の病害⾍防除やハチミツの品質管理の仕組み、養蜂を含む畜産の教育制度について学びました。
その後、北部の養蜂エリアに移動し、養蜂場やハチミツメーカーの充填⼯場、養蜂専科を持つ⼤学を訪問して、モンゴルでの養蜂業およびハチミツの品質管理の実際や、養蜂教育の現状について学びました。
8 ⽉20⽇には10⽇間のプログラムを終えて、17 名全員で無事帰国しました。この⽇は成⽥で1泊し、翌⽇、帰国報告会を実施して帰宅しました。
海外研修が終わり、本研修もすでに後半を迎えています。
この後も引き続き養蜂家訪問や定期ミーティングを通じて学習を深め、事業終了時には学習成果を成果発表会で報告するとともに、報告書に取りまとめることとしています。
成果発表会の案内や報告書は本ホームページにも掲載する予定ですので、引き続き関⼼をお寄せいただけると幸いです。
※モンゴル養蜂についての情報はこちらから
JAICAF Newsletter No.14 モンゴルの養蜂産業 ――JICA草 の根技術協力事業BeeDepを中心に
『国際農林業協力』Vol.45 No.1 モンゴル養蜂振興プロジェクトにおける遠隔運営の試み
『国際農林業協力』Vol.40 No.4 特集:モンゴルの農林業